月(つき)

月には様々な呼び名が有るのをご存知ですか。

朔は新月、旧暦の一日です。

旧暦の三日位になると三日月と呼びます。

旧暦の七日は弦月(ゆみはり)、上弦の月です。

特に面白いのは満月前後の呼び名です。

十三夜月、十四日月、十五夜(満月)となります。

遠い昔は月の満ち欠けがイベントの様に感じられます。

十五夜以降は、十六夜 (いざよい)、立待月 (たちまちづき)、

居待月 (いまちづき)、寝待月 (ねまちづき)・・・・と続きます。

十五夜以降は月の出が遅くなる為、立ったまま月はまだか、と待つ立待月、

立って待つのが疲れて家の中で座って月の出を待つ居待月、

更に月の出が遅くなって寝て待たないと出てこない寝待月、

もうこうなると毎日がイベントですね。

そして月の欠けが段々大きくなり再び新月、

新しいイベントの始まりです。

世知辛い世の中の昨今、ふと夜空に目を向け月を眺める余裕を持ちたいものです。

 

介護主任 湯淺和重