ご住職の説法で、こんなお話を頂きました。
『なせば成る』・・・人生を豊かにしようとするなら、いかに失敗するか、いかに恥をかくかが大事。逃げないで行動を起こすこと。人生における一番の失敗は、何もしないで後悔すること。過去を受け入れ、今を大事に行きましょう。
『和顔愛語』(わがんあいご)・・・お経の中に出てくる仏語。読んで字のごとく「穏やかな笑顔と思いやりのある話し方で人に接する」という意味。常に、周りに気を配り、相手を思いやることを忘れてはいけない。嫌なことがあっても下を向かずに前を向いて生きること。すると、笑顔は自然と縁を呼び、幸せを引き寄せる。
『家和万事成』(いえわしてばんじなる)・・・家が和やかで、安住できるからこそ、世間で事を成すことができるという意味。生活において安心できる土台が必要。一番身近な人間関係が崩壊しているのに、外でいくら頑張っても成功できない。近くに頼れる人を持つこと。一人だけで悩みを抱えず、人に頼ることの大切さを知りましょう。
『行住座臥』(ぎょうじゅうざが)・・・仏教用語で、行くこと、とどまること、座ること、寝ることを意味。人間として基本的な行いをおろそかにしない。時には遠回りしてでも、立ち居振る舞いをただすこと。仕事をしているとき、ご飯を食べるとき、人に見られていることを意識する。
悩みの渦中にいると、つい自分のことばかりを考えてしまいがち、そんな時は周りの人への気配りや、思いやりをわすれないことだと。現状は変わっていなくても、自分の考え方が変わることで、些細な幸せに気付ける。自分の心を整理すること、周りを思いやる気持ちが、結果的に自分も幸せにする…とおっしゃっていました。
とても心に残る説法でしたので、ブログにアップさせて頂きました。 事務長 佐野実子